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医療系の大学・大学研究者が見つかる 大学特許2024《メディカル編》

更新日:7月5日


近年では、革新的な医薬品・医療機器等の創出において、大学やベンチャー企業の役割は非常に大きくなっています。


●ライフサイエンス分野と AI 研究の融合

医用画像を用いた疾患リスク診断支援、生体分子データからの疾患リスク予測、ゲノム・オミクスや化合物データを用いた新薬探索など


●分子生物学の進展による新たなモダリティによる創薬の多様化

抗体医薬、核酸医薬、遺伝子治療、細胞医療など


●健康寿命を延伸させるためのヘルステック

予防、早期診断、早期治療、予後・QOLの向上、在宅医療など


このような医療分野の技術革新に対して、企業の独自研究だけでは全てに対応することが困難になってきており、また、投資回収期間の短縮や開発費の高騰も相まって、製薬企業や医療機器企業は、大学やベンチャー企業との共同研究によるオープンイノベーションに積極的に取組む動きが活発化しています。


ネオテクノロジーは、2012年より日本の大学が一年間に発行した国内特許情報をまとめた『大学特許シリーズ』を毎年発刊しています。このたび、その姉妹編として、最近5年間分の医療分野の大学特許をまとめた『大学特許2024《メディカル編》』を発刊しました。医療分野の大学発明を探したい利用者が、自分の関心のある技術領域別に、大学発明を探すことを想定して工夫をしています。


大学研究・大学研究者を見つけるための工夫


①技術領域の区分け

 

大学発明の技術的特徴に応じて、3つの技術領域に区分けしました。

技術領域

内容

医療

医療機器、医療用具(手術器具、治療器具)、医療材料(インプラント、衛生材料など)、細胞培養など

医薬品、医薬品原材料(製法含む)、薬物送達、バイオマーカーなど

ヘルスケア

化粧品、日用品、スポーツ(運動支援、評価)、ヘルスケアインフォマティクス(情報処理、計測、診断支援)など

 

②地域別の大学

 

共同研究は、物理的に研究者同士が顔を合わせて議論・実験する必要があり、対面による密なコミュニケーションが不可欠だと言われています。事業所同士が地理的に近接していることで研究者間の行き来が容易になり、信頼関係の構築を通じて、組織間の共同研究関係がより促進されると考えられます。また、地域別に特色のある医療ニーズや、地域活性化のためにも、地理的情報は重要になります。本書では、大学特許の大学出願人の住所を都道府県別に整理して、地域別に医療分野の大学を探すことができるようにしています。

 

北海道/東北/関東/中部/近畿/中国/四国/九州

 

③大学研究テーマ紹介

 

医療分野の大学研究シーズを紹介するページです。出願件数の多い大学は、既に共同研究の実績がある場合が多く、大学独自の情報発信によりアクセスがしやすいので敢えて取り上げませんでした。本書では、出願件数が中程度であり、地方にある大学を積極的に取り上げるようにしました。


名城大学/浜松医科大学/琉球大学/大阪工業大学/兵庫医科大学/滋賀医科大学

 

④発明者の所属する大学の紐づけ

 

大学発明を探す際に重要なのが、“どの大学の、どの研究者にコンタクトを取ればいいか”ということです。特に、共同出願の場合、特許データベースから特許情報の書誌的事項をダウンロードすると、発明者情報には複数の出願人の発明者が混在してしまいます。

 

そこで、本書は、特許情報の書誌情報に記載されている発明者住所の情報から、発明者と発明者の所属する出願人の紐づけを行っています。これにより、“どの大学の、どの研究者が発明したのか”がわかり、コンタクト先を確認する際の手掛かりになります。ただし、発明者の所属が不明な場合には、その旨を記載しています。


本書を活用することで、企業にとっては共同研究に資する大学研究者を探ること、大学にとっては共同研究パートナー探しにご利用いただけるものと存じます。大学特許2024《メディカル編》をご活用いただき、医療系の大学・大学研究者を見つけてください。

 

 

〔体裁〕・書籍版:A4判約200ページ、付属データ(掲載特許一覧表excel)

    ・PDF版:書籍本文PDF約200ページ、付属データ(掲載特許一覧表excel)

〔価格〕各33,000円(本体30,000円+税3,000円)*書籍版、PDF版ともに


 



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