テラヘルツ波は光と電波の境界領域の電磁波で、永く未開の技術領域とも呼ばれていましたが、現在では多くの応用が開拓されつつあります。『Beyond 5G』と呼ばれる次世代無線通信、高精細なレーダ、可視光では見えない所を透視するイメージング、固体や気体の非破壊物質分析、あるいはテラヘルツ波照射/放射による治療やヘルスケアあるいは物質改変など、その応用は多岐に渡ります。
応用が拡がりつつあるのは、テラヘルツ波を発生し検出する能動デバイスや、透過/遮蔽する材料あるいは伝送線路や受動部品などの部品・材料技術が利用可能になったことも大きく寄与しています。
本ダイナミックマップでは、テラヘルツ波の応用に重点を置いて調査するとともに、それらを支える部品・材料技術についても網羅しています。テラヘルツ波の定義としては、概ね100GHz~10THzの周波数領域を対象としています。
テラヘルツ波だけを対象にした技術だけでなく、この範囲の周波数帯域を含む技術も対象としています。例えば、請求項に1GHz~300GHzの周波数といった記載があるような特許情報は対象としています。ただし、1GHz~100GHzといったような上限が100GHzのものは対象外としています。また、周波数範囲の下限が10THzのものや、赤外線も対象外です。応用も幅広く対象としており、通信を始め、レーダ、イメージング、センサ、物質分析/分光分析、生体情報検出はもちろんのこと、テラヘルツ波照射による治療や、テラヘルツ波を放射するテラヘルツ鉱石も対象としています。応用に共通する汎用のテラヘルツ波部品材料技術も対象としています。
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
特許調査、技術動向把握、事業経営企画のための特許調査資料としてご利用ください。
ダイナミックマップについてはこちらをご参照ください。
■WEB試読サービス
詳細についてお知りになりたい方は、WEB試読サービスをご利用ください。
テラヘルツ波技術~多様な応用と基盤技術~
ダイナミックマップ