自動運転では地図情報が利用されます。無線通信で走行中に地図情報を取り込むコネクテッドカーの自動運転技術も注目されています。本書では2015年以後の特許出願に絞り、道路や街並み、地形に適した運転制御や、コネクテッドカーの地図情報の利用、地図情報による自動運転/手動運転の運転モード選択など、自動運転と地図情報が関わる最新の技術観点を特許情報から探りました。
≪編集にあたって≫
本書では当初、タイトルを「自動運転とマップ・ナビ」と仮に設定していました。ところが実際に自動運転とマップ(地図)とナビに係わる最新の特許情報を調べて行くと、自動運転と地図情報との係わりが予想外に広く、最先端のシステム技術と深く関わっていることに気付かされました。
そのため検索式の設計も数度にわたって改良して本篇を編集できるに至りました。特許情報の検索は、現実の技術発明と出願発明(特許)との関わりを実例から学ぶ中で、相対的な情報探索を工夫すべきものであると改めて強く感じました。本書では、自動運転とG08G(交通制御システム)の係わりが中核をなしています。当然のように、無線通信によるコネクテッドカーの将来像とも密接に関わってきます。また、自動運転と地図情報に関連する特許情報には、メインクレームは通信インフラの発明だがサブクレームに自動運転が特定されているケースや、自動運転とは区別すべき運転支援サービスとして地図情報を利用する発明などが含まれているケースもあります。いずれにしても自動運転に地図情報を積極的に利用しようとする着眼点に特徴がある特許情報を探し出すのには全文精査が必要なことは言うまでもありません。
自動運転と地図情報
¥88,000価格
パテントガイドブック