■日本のデザイン黎明期を探る! 明治維新後日本は近代化のために輸出による外貨獲得を図ります。日本の伝統工芸品は西洋諸国へ向けた主な輸出品でした。 日本独特の趣がジャポニスムとして人気を博します。 工芸品の量産化が試みられますが模倣品や粗造乱造がおこり大量生産と品質の両面を保つことが課題となりました。 摸倣を禁止し新たな創意を高揚させることで工業振興につなげることが考えられ、法的な整備としては明治21年「工業上ノ物品ニ応用スヘキ形状模様若クハ色彩ニ係ル新規ノ意匠」を保護する「意匠条例」が公布されます。 輸出振興、殖産興業に向けた意匠登録制度が始まります。 本シリーズは意匠条例が施行された明治22年から明治31年に登録されて現存している意匠図面全636件を全掲載します。 日本のデザイン黎明期を探る研究材料となる貴重な資料です。 ■掲載内容 第1巻 模様 織物や壁紙模様の意匠を筆頭に、その他手巾、壁紙、花筏、欄間、白粉包装紙、石鹸箱、歯磨箱、帯地等の意匠図面を掲載します。 当時の産業構造と世相が見えてきます。
第1巻 模様
¥33,000価格
近代日本の意匠図面 殖産興業から始まるデザイン