ソフトスイッチングは共振現象を利用してスイッチ素子をスイッチングする技術です。スイッチング電源の高周波化によるスイッチング損失や高周波ノイズの増加を抑制する効果があります。絶縁型DC-DCコンバータではZVS(ゼロ電圧スイッチング)動作のアクティブクランプ方式や位相シフトフルブリッジ方式が実用化されています。また、LLCコンバータは簡単な回路構成でZVS動作とZCS(ゼロ電流スイッチング)動作が実現できるなどの特長から近年広く利用されています。
ZVS動作より競合が少なく、特許調査が難しいと思われるZCS動作のソフトスイッチング技術について取り上げました。どのような用途を意識しているかに注目しました。
■調査対象技術
対象とする技術
- ZCS(ゼロ電流スイッチング:Zero Current Switching)動作のDC-DCコンバータ
ただし、ZVS(ゼロ電圧スイッチング:Zero Voltage Switching)動作を併用する方式も対象としました。
- ゼロ電流(ゼロクロス)を検出してスイッチを制御する臨界モード制御のDC-DCコンバータ
ノイズとする技術
- ZVS(ゼロ電圧スイッチング)動作のDC-DCコンバータ
- 力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路などのAC-DCコンバータ
- DC-ACインバータ
- ワイヤレス給電装置の送電回路(インバータ)、および受電回路(整流回路)
マトリクスコンバータなどのAC-ACコンバータ
明らかなノイズ情報は対象外としています。
単なる拡張記載の特許情報はノイズ情報です。
■生きている特許情報を調査
このダイナミックマップでは、権利が生きている登録特許と、特許庁係属中の国内公開特許を対象としています(2022年2月15日時点)。なお実用新案は除きました。
721件を調査、261件を抽出し、8つの技術分類に整理しました。
ダイナミックマップについてはこちらをご参照ください。
■WEB試読サービス
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DC-DCコンバータのZCS技術
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