電気自動車EVの普及台数が増えるにつれ、地上側では商用AC系統電力とEVの係わりが重要になります。自然災害の非常用電源としても、あるいは、住宅や都市の分散エネルギーマネジメント(HEMS/TEMS)にも絡み、EVと系統電力の係わりから生まれる技術課題がたくさんありそうです。
本書は原出願が2015年以後の最近の発明をしらべ、(系統)商用AC-AC/DC-BAT、あるいは回生、BAT-DC/AC-商用AC(系統)など、EVと商用電力系統の関連で特許出願に至った最新技術と、取り組んだ企業の着眼点を俯瞰しました。観点(アングル)の割り付けは、発明の特徴と明細書の課題認識を参考にして、これからの発明導出のキッカケ情報になることをねらい、放射状のガイドマップに展開しています。
電気自動車EVは急速に拡がりつつある未成熟市場です。EVを商用電力系統との絡みで見ると、まだまだたくさんの技術的課題が残されているように思います。
<編集後記>
商用AC系統電力(グリッド)側から見るか、電気自動車側から見るか、あるいは、パワートレインとして見るか、情報(制御)として見るかなど、いろいろな見方があります。本書では、商用AC/高圧DC/電池の充電・放電で見ています。電力の保護安全観点から見直すと別な世界が展望できそうです。
電気自動車EVと商用AC電力
¥88,000価格
パテントガイドブック