自動運転とヘッドアップディスプレイ(HUD)を取り上げます。HUDはフロントガラスに車内から画像を投影し、ガラス内面の全反射を利用して実際の視野に虚像を重ねる新しいプロジェクション技術です。ドライバには前方視野にデジタルサインが重なり、障害物や道路情報などが見やすく、安全運転には欠かせない装備です。自動運転では、自動運転中の機械自動による不安や違和感の軽減、手動運転への切替への準備などのほか、オートクルーズ中のエンタテイメントコンテンツの提供、道路情報や交通サービスの提供など、HUDならでは技術観点が最新の特許情報から読み取れます。自動運転技術は自動車の走行制御だけに限りません。環境問題や少子高齢化などの社会現象が重なり、自動車が従来のクルマの概念と価値を変える可能性を含んでおり、ヒューマンインタフェースとしてHUDの動向を見ておくことは重要です。実は、このテーマの特許調査はなかなかの難問です。自動運転にHUDを特徴づけて明細書をまとめることを考えて、逆探りをする必要があります。
本書では、2014年出願以後の自動運転とHUDの技術と特許をつなぐ総229件の特許情報から典型的な特許情報66件を選んで掲載しました。
自動運転とヘッドアップディスプレイHUD
¥88,000価格
パテントガイドブック