近年、自動車の電動化や自動運転の進展により、モータやバッテリ、電子制御回路基板などの高機能化と高密度化が急がれており、それに伴う発熱の増加により、効率的な熱対策が重要となっています。熱対策の技術革新の一例が冷媒の相変化を利用するヒートパイプとベーパチャンバです。アルミニウムや銅よりも数倍以上の高い熱伝導率、ヒートスポットから放熱部まで最適な熱輸送レイアウトが設計可能、ファンのような動力が不要で回転摩擦がなく静粛、しかも、最近のヒートスプレッダはシート上で柔軟、薄型化の最適など、優れた特徴が注目されています。
【調査対象技術】
自動車やEVに使用される機能部品の熱対策のために、冷媒の相変化熱伝達を用いたヒートパイプおよびベーパチャンバによる冷却方法、および使用するウィック構造体や冷媒組成物に関する特許情報を調査の対象としました。抽出した特許情報は、パワー半導体・電気電子部品の放熱、バッテリの放熱、モータ本体の放熱、排熱の回収、燃料電池システム、冷媒の組成物、その他の7つ技術分類に分け、全体像を俯瞰できるようになっています。
また、明らかなノイズ情報と単なる拡張記載の特許情報は、ノイズ情報として除去しています。
【調査対象特許情報】
2017年7月1日以降の出願であって、2022年9月24日までに発行された国内公開・公表・再公表(日本語による)特許情報390件を調査し、本件技術に該当する特許情報340件を抽出しました。
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
特許調査、技術動向把握、事業経営企画のための特許調査資料としてご利用ください。
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■WEB試読サービス
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自動車・EVの相変化熱伝達
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