大規模データセンタやスーパーコンピュータの熱対策として新たに注目されているのが液侵冷却(Immersion Cooling)です。データセンタなどで消費される電力は全世界の消費電力のおよそ3%程度にのぼり、そのかなりの割合が冷却に使われていることを考えると、地球温暖化を見据えた冷却効率の改善は喫緊の課題です。
液侵冷却は、サーバの基板を絶縁性のある不活性の冷媒に直接浸漬させる手法であり、冷媒循環の単相式と冷媒気化熱冷却の二相式があるが、従来の空冷や液冷に比べて効率の良さ、冷却コストの削減が期待されています。データセンタやスーパーコンピュータだけでなく、液侵冷却は設備そのものの設置面積(フットプリント)の少なさ、省スペースで低騒音であることから、液冷と親和性の高い車載EVバッテリ液侵冷却システムなど、用途の広がりも注目されています。
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