■本書の特徴
固体高分子形燃料電池は、起動時間が短く、かつ出力密度が大きいため、自動車用や家庭用の燃料電池として実用化されています。
しかし、電解質に高分子膜を使用しているため、100℃以下での作動温度が制約条件となり、低温でも電極反応活性が高い、貴金属の白金属触媒が使用されます。
そのため、燃料電池のコスト削減による市場拡大を図るために、白金属の含有量を低減した触媒材料、または非白金属の触媒材料で、かつ白金属と同程度に電極反応活性が高い触媒材料の開発が重要課題となっています。
更に、電極反応の活性化と電極触媒の耐久性向上のために、触媒粒子の担持体材料、触媒層の形成技術、膜/電極接合体(MEA)の形成技術などの技術開発が精力的に進められています。
■収録特許情報
2019年9月1日~2020年8月31日までに発行された国内公開・公表特許情報224件から、技術者の目で全体像を把握するのに役立つ特許情報を110件選び、7つの観点(アングル)に整理しました。
■最新の特許情報を俯瞰するパテントガイドブック
技術テーマのプランニングや技術開発において、技術者自身が最新の特許情報を的確に把握することが求められています。しかし、膨大な特許情報の中から必要な情報を抽出するには困難が伴います。そこで、特定の技術テーマにフォーカスし、俯瞰しやすいレベルにまとめたのが本シリーズ「パテントガイドブック」です。
技術者の視点で直近の特許情報から最低限必要な約100件の情報を厳選した本シリーズは、技術者が進むべき将来の方向を探る道しるべとして最適なガイドです。パテントガイドブックについてはこちらをご参照ください。
■WEB試読サービス
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固体高分子形燃料電池(PEFC)用電極触媒の全体俯瞰~Part2
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