自動車がコンピュータ化し、各種センサを用いてドライバ状態や道路状況、天候等の情報をセンシング、集めた情報を分析して運転支援や運転制御を行う自動運転に関する研究開発が進んでいます。既に、ネオテクノロジーでは2014年7月にマルチクライアント特許調査「自動走行センシング」を行ってまいりました。
一方、人工知能は、自動運転技術の革新だけでなく、社会生活全体に大きな変革をもたらすことが期待されています。今後は、自動車とコンピュータ、さらに情報通信を組み合わせることで、自動車同士がネットワーク化され、さまざまな産業との接点が生じ、既存の枠組みを超えた新たなビジネス機会が生まれる可能性があります。
そこで、“人工知能が自動車との関わりでどのように活用されているのか”に注目したマルチクライアント特許調査を企画いたします。世界は人工知能を何に利用しようとしているのか、全世界の特許が集まる人工知能先進国アメリカの最新状況を米国特許情報から調査します。最近の米国公開特許情報から、人工知能と自動車について、最先端の技術と企業の取組みを明らかにすることを目的といたします。
自動車に関わる人工知能の利用技術を対象といたします。車両状態やドライバ状態、道路状態に基づく自動運転技術だけでなく、人間が運転する自動車に対してもドライバの気分や体調に合わせた快適な環境の提供や、ドライバの運転状況に応じた自動車保険や中古車の査定、周辺地域の観光情報と連動した広告提供など、自動車を取巻く人工知能の利用技術を含みます。ただし、人工知能技術のアルゴリズムそのものについては対象といたしません。自動車それ自体と人工知能、および、自動車を取り巻く人工知能を利用した応用展開を探る目的から、人工知能に関連する用語(Artificial Intelligence、Neural Networkなど)が全文明細書に記載されている最近5年間に発行された米国公開特許情報1,808件を調査しました。
人工知能と自動車
マルチクライアント特許調査