ワイヤレス給電は、電磁誘導や磁気結合などによって非接触にｍW～ｋW単位の電力を伝送する技術です。 
 
本レポートは、ワイヤレス給電の用途の拡がりに注目し、用途に特徴がある特許情報を調査して収録した調査レポートです。 
 
なお、光や音波を使ったワイヤレス給電は取り上げていません。 特許情報に見るワイヤレス給電の用途は、電気自動車から医療機器、あるいは照明器具などと千差万別です。 
 
そこで、本レポートでは、どんな分野へ用途が拡がろうとしているのか、目を通しておくべき特許情報を選び、下記の６つの技術分類（自動車・輸送、モバイル・携帯、医療、家電住設、汎用、参考）に区分して収録しました。 
 
ワイヤレス給電それ自体に特徴がなくても、特定の機器や設備にワイヤレス給電を組み込むことを特徴としている特許情報は、全体の動向を知る上で参考になると考えて拾い上げています。 
 
特許情報の採否判断と分類付与は、全件を技術者が目で見るマニュアル査読方法により、主に特許請求の範囲（クレーム）の記載内容に基づいて行いました。 
 
調査対象特許情報 
2000年以降に発行されたワイヤレス給電の用途展開に関する公開特許、（再）公表特許の国内特許情報を専門技術スタッフが全件マニュアル査読し626件を抽出しました。