ミリ波レーダはミリ波を照射し対象物からの反射波を解析することで対象物の位置、速度および形状を検知する画像センサです。雨天でも夜間でも対象物を検知できることから先進運転支援や自動運転用センサとして注目されています。レーダ間を連携させ、あるいはカメラやLiDARなどの他の画像センサ情報と融合させて、車両の周辺環境を死角なく検知する技術開発が進められています。ミリ波透過性と美感に優れるレーダカバー(レドーム)も自動車には重要な技術です。車載以外にも多くの応用分野があります。路側センサあるいはセキュリティ用センサは重要な応用分野です。医療・介護や生体認証などへの応用を狙った遠隔から生体情報検出、搭乗者検知、あるいはカメラの接眼センサや水位センサなどの多様な応用も検討されています。本書では、これらの応用だけでなく、それを支えるミリ波レーダ用の透過あるいは吸収材料、および部品や検査などの共通基盤技術についても調査しました。
【調査対象技術】
本レポートでは、発明の特徴がミリ波レーダである特許情報を調査の対象としました。自動車応用だけでなく、路側やドローン搭載のフィールドセンサ、生体情報センサによる医療・介護・認証などへ応用、あるいはカメラ、家電、産業など多彩な応用を調査の対象としています。応用だけでなく、レドームなどの筐体や設置方法、あるいはミリ波透過・低損失材料および遮蔽・吸収材料および共通の検査や部品などの基盤技術といったミリ波レーダに関する幅広い技術領域を含んでいます。
なお、単なる拡張記載の特許情報や明らかなノイズ情報は対象外としています。具体的には、請求項や実施例に「センサが、カメラ、LiDAR、ミリ波レーダや超音波センサのうち少なくとも一つ」といったレーダがOne of themとして記載されているものはノイズとしていますが、実施例の中で「ミリ波レーダ」が特定使用されているものは採用(対象)としています。
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
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ミリ波レーダ
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