データセンタの通信は2年で2倍といった速いペースで容量の拡大が進んでいます。それに対応するPCB電気配線の高速化は4年で2倍程度に留まり、追いついていない状況です。そのため、電気に替えて、光での配線の検討が進められています。現在は光ファイバで引き回すことが主流ですが、ファイバ実装の煩雑さを考えると、光導波路、特にPCBと相性の良いポリマー光導波路による光配線が本命であると思われている。
また、光電融合技術が電子技術のブレークスルーと言われるようになり、PCBだけでなく、LSI-PKG内の配線も光化しようとの動きもあります。ここで主役を務めるのはシリコン光導波路とポリマー光導波路であろうと言われています。PCBやPKG内とも、光の波長は0.85μmに加えて、シリコン光導波路で伝送可能な1.3μm帯かつシングルモード伝送も要求されています。また、シリコン光導波路や光デバイスとポリマー光導波路との低損失の接続も大きな課題です。
さらに、光信号を生成する光変調器にも、低電圧で応答周波数の高いEOポリマー光導波路の検討が進められています。それ以外の光信号処理にもEOポリマー光導波路の適用が検討されています。
■調査対象技術
本書では、日米欧PCT特許情報からポリマー光導波路に関する技術と調査対象としました。発明の特徴が、光信号を伝送および処理するポリマー光導波路に関して取り上げました。具体的には、ポリマー光導波路を構成する有機材料、その加工・製造技術、パッシブな光伝送路や光合分波器、あるいは導波路型の光変調器や光スイッチなどのアクティブデバイス、さらに電子集積回路と光集積回路を融合した光電融合デバイスへの応用が含まれます。また、ポリマー光導波路と光集積回路や光ファイバなどとの接続技術も含まれています。
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
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ポリマー光導波路
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