top of page
ペルチェ素子の用途展開

ペルチェ(ペルティエ)効果は、異種の金属や半導体を接合させて電流を流す方向により片面が冷却し、他面が発熱する(極性を切り替えると冷却面と発熱面が反転する)固体物性が生み出すエネルギー変換現象です。モータやポンプのような可動部分がなく、軽薄短小な撮像素子や光通信デバイスともマッチし、軽くて薄いシート状の形状や静粛性などのメリットから生体やバイオに適した精密冷温調整など、最近は作業衣の冷却やワインクーラだけでなく、能動的な精密熱流制御デバイスとしてヘルステックや製薬、水素利用や宇宙航空など、高付加価値な用途にペルチェ素子の用途が拡大しつつあります。

 

■調査対象技術

本書では、電気エネルギーを熱エネルギーに直接にエネルギー変換するペルチェ効果を利用する発明を調査対象としました。ペルチェ効果の逆効果として温度差で直接に発電するゼーベック効果を利用する発明は対象にしていません。ただし、ペルチェ効果とゼーベック効果は表裏一体にあることから、ペルチェと同時にゼーベックも利用する場合などは、技術的思想が共通すると考え、調査対象に一部を含めています。なお、ゼーベック効果を利用する熱電変換TEGについては姉妹編が発刊されていますのでご利用ください。本資料に収録した特許情報の採否判断は、ペルチェ効果を発明の主題(技術的特徴)にしている特許情報を採用しました。ペルチェ効果を特徴としていない特許情報は排除しました。なお、採否判断は基本的には特許請求の範囲(クレーム)により、全クレームで判断できないときはクレームだけでなく明細書の詳細な説明の記載内容や図面を査読して採否を判断しました。

 

【調査対象とした特許情報の時期的条件】

2018年1月1日以後の特許出願で2023年2月末日までに発行された出願日遡及5か年間の発明を対象にしました。実用新案は対象にしていません。

 

■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ

本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。

特許調査、技術動向把握、事業経営企画のための特許調査資料としてご利用ください。

ダイナミックマップについてはこちらをご参照ください。

 

■WEB試読サービス

詳細についてお知りになりたい方は、WEB試読サービスをご利用ください。

ペルチェ素子の用途展開

¥198,000価格
  • ダイナミックマップ

bottom of page