本書が調査対象とした技術はイオン液体です。イオン液体は、材料組成や製法、物性などの材料そのものに関する技術だけでなく、さまざまな用途の展開にも技術的な期待が膨らんでいる新素材です。そこで、本書では、イオン液体そのものに関する技術に着目して特許情報を調査すると同時に、イオン液体の用途に関する技術にも着目して特許情報を調査いたしました。
調査結果は、イオン液体そのものに関する技術(素材技術)と、イオン液体の用途に関する技術(用途技術)との、大きくは二つの観点で分類して取り上げてあります。
素材技術では、イオン液体の材料組成や製法だけでなく、物性測定方法や評価方法、あるいは、加工素材としてイオン液体の加工方法(塗布や成膜など、加工プロセス)に関する特許情報も取り上げています。
用途技術では、化学材料や溶剤としての化学プロセス、二次電池や燃料電池などの電解質としての電気化学デバイス、色素増感太陽電池、静電気と帯電防止、粘着、潤滑・耐摩耗、医薬や抗菌材料など、さまざまな分野で比較的多く特許出願がされている主要用途にしぼって、特許情報を取り上げました。
イオン液体と用途【2010年版】
¥198,000価格
ダイナミックマップ年鑑