におい(ガス)センサによるセンシング技術は、空気中のにおいを数値化できることから、臭気判定、大気汚染濃度の計測、生体情報の監視、装置類のトラブル検知などに利用されております。当社は、特許情報からにおいセンサそのものと用途のつながりを調査したレポートを2015年に刊行いたしました。
その後10年近く経過しましたが、その間にAIを利用したにおいセンシング手法や、においセンサで得られた情報を新たな領域で活用する技術などが、特許情報として公開されてきました。本書は、前回の技術的視点を見直し、新たな観点から従来技術の延長上ではないにおいセンシング技術の展開を俯瞰しようとしたものです。
本書では、匂いの検知やその応用に関する公開特許情報の中から、注目すべき技術、特にAI技術を適用した匂いセンシング技術の用途展開について特徴的な技術を取り上げました。具体的には、AI技術を用いたにおいの検出や分類判定、においセンサにデータの信号処理、機器制御への応用技術などです。においセンサ自体の測定原理、構造、製造方法などに関する技術は原則として本レポートの対象外としました。また明らかなノイズ情報(においセンシングと無関係な技術)や、単なる拡張記載の特許情報も対象外です。
2021年11月~2024年10月までに発行された公開・登録特許情報181件から、専門技術スタッフの目で、全体像を把握するのに役立つ特許情報50件を選びました。
においセンシングの用途展開に関する最近の技術・企業を把握できるレポートです。 事業企画・研究開発のヒントとして、ぜひお役立てください。
においセンサ・センシングの新しい用途展開
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パテントガイドブック