バイオテクノロジーやコンピュータシステムの技術発展に伴い、がんの超早期診断・治療への取り組みが活発化しています。早期のステージでがんを発見し、個々のがん患者の遺伝子レベルに合わせたよりきめ細かなオーダーメイド治療へと繋がる可能性があり、今後のさらなる発展が期待されています。
本シリーズは、最近の特許情報から次世代がん診断・治療の最先端技術に関する様々な技術テーマを取り上げ、各技術テーマについて全体像を俯瞰するものです。特許情報は世界中の叡智が集まる知恵の宝庫です。ネオテクノロジーの専門技術スタッフが、読者である研究者の皆様に目を通していただきたい特許情報だけを厳選してお届けします。
第一弾として、がん診断技術を取り上げました。miRNAによるがんの分子診断とイメージング、がんの診断マーカー、がん診断機器の3つの技術テーマに分け、それぞれの技術テーマについて全体像を俯瞰しています。
本書はがん診断機器に着目し、がんの分析機器、分離機器、画像診断、センサープローブ、システムソフトウェア、その他の6つに区分けし、研究者が見ておくべき特許情報58件を厳選しました。DNAの遺伝子解析、マイクロ(mi)RNAを用いた遺伝子発現解析等の測定技術の進歩により、がんの遺伝子診断の分析機器も急速な発展を遂げています。新しいセンサー、プローブが次々と開発され、画像診断もさらに詳細で高感度なものが現われてきています。また、オンラインでデーターベースから解析するといったAIのシステム化も進みつつあり、早期がんの診断や治療効果、予後に関する診断もできるようになる可能性が推測されます。本書は、最新のがん診断マーカーの全体動向を知る情報として、また、新しい診断方法開発のための具体的なテーマを考えるヒント等としてご利用いただくことができます。
がん診断機器の全体俯瞰
¥88,000価格
パテントガイドブック