車の自動運転には、カメラ、マイクロ波を使用する従来型レーダ、超音波などさまざまなセンサが使用されます。新しい技術として光レーダともいうべきLIDARは前方障害物や路面高低差検知など、有力なセンサの一つです。
本書はLIDARに欠かせない最新技術の着目傾向を特許情報から俯瞰します。本質的に必要とされる機能として、まず路面の凹凸や障害物判定、距離測定、周辺の状態の検知などが主な課題となります。続いて、前記性能を向上させるための要素技術が重要です。また主な構成要素である光学系についての工夫、光学系以外の波形処理やアルゴリズムのどの要素技術、自車あるいは他車の検出についての特徴的な技術、LIDAR自体の測定結果を活かす技術などについて取り上げています。さらに、フェーズドアレーレーダ技術に関する開示のみが認められるものであっても、将来光レーダ技術への展開の可能性を感じられるものについても、上記関係すると思われる観点に分類しましたので、現在の開発現場と、将来を見据えた研究のための参考情報として有用な情報を把握していただくことができます。
本書は2014年以後に特許出願された特許情報を技術専門スタッフが調査し、自動運転とLIDAR技術に着目した典型的な発明約100件を抽出して、技術と特許をつなぐ注目すべき最新の観点(アングル)を探りました。ぜひ、本書を技術と特許を結ぶ研究開発の最新俯瞰資料としてご利用ください。
自動運転とLIDAR技術
¥88,000価格
パテントガイドブック