テラヘルツ波は電波と光の中間の1THz前後の電磁波を指し、未開拓の周波数領域と言われてきました。
最近では物体内部のイメージングなどでの実用化も始まり、研究開発が加速されています。
応用の観点を中心に特許情報を俯瞰することで、本技術の将来性と各企業の方向性が見えてきます。
本書はそのような観点から、応用に関するものを5つに分類しました。
①テラヘルツ分光で物質・物性を計測する
②肉眼では見えないところを透視する
③製造工程内の不良・欠陥を検出する
④皮膚アレルギー検査を始め生体や流体など特殊な対象物を検査する
⑤加熱や通信など検査・計測以外の応用を探る
の5分類です。
テラヘルツ時間領域分光法を中心に①や②が実現され、具体的な応用先として③が注目されています。④と⑤は玉石混交の中で目を離せない応用例です。これに、⑥共鳴トンネルダイオードなどの発生・検出デバイスと、⑦導波路などの関連部品、の部品技術2分類を加えて、全体を俯瞰する構成になっています。
本書では2014年以後の最近の特許情報を対象にして最近の技術動向を取り上げています。テラヘルツ波技術の最先端技術を調査対象として、技術スタッフが明細書をマニュアル査読し、技術的に具体例として有益と思われる特許情報だけを抽出いたしました。
テラヘルツ波技術の全体俯瞰
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パテントガイドブック