ネオテクノロジーは直近3年間の国内特許情報から6Gと有機材料の関わりを調査し、6Gテラヘルツと有機材料の全体像を把握しました。
ここから分かったことは、
・予想以上に6Gテラヘルツと有機材料に関する特許出願が出ていること、
・その一方で、有機材料の材料技術に特徴がある特許情報はまだ少ないこと、
ということです。
ネオテクノロジーは、6Gと有機材料に向けた研究開発を特許情報からキャッチし、お客様に役立つ情報提供をしていきたいと考えています。毎月、6Gと有機材料に関する日米の注目発明をブログで紹介してまいります。ぜひご活用ください。
電磁波の位相制御が可能な有機材料
国内特許情報では、最も基本的な機能である電磁波の位相制御が可能な有機材料として、液晶あるいはそのポリマーに注目しました。メルク社が多く出願しており、2020年12月発行分では以下の3件が目立ちます。いずれも用途はアンテナ、THz領域まで対象としています。液晶構造は環状構造を多数連結した複雑な構造を提案しています。
特許-6788577
特開2020-183381
特表2020-537674
液晶の配向膜材料である特定構造を有するポリイミド
米国特許情報では、液晶の配向膜材料である特定構造を有するポリイミドに注目しました。出願人は日本企業のJNC社です(元の日本出願は2019年)。ここでは400THzまで考慮されているようです。
将来技術を特許情報からウォッチング
研究開発は急速で、変化が見えたときはすでに遅い、そんな時代です。
今のうちから継続的に特許情報を見ておくことが重要だと思われます。
そこで、ネオテクノロジーでは6Gと有機材料に関する日米特許情報を継続的に調査し、タイムリーに情報提供する将来技術マンスリーを開始しました。実際のR&D経験豊富な技術OBが、技術者の目で特許情報から技術的特徴を調べ、最先端の技術情報の土地勘を鍛えるとともに、見ておくべき特許情報を抽出して、毎月、メールでお届けします。
特許情報を継続的にウォッチングすることにより、変化点を見逃さず、一歩先の技術情報源としてご活用ください。お客様のご要望に合わせたカスタマイズのマンスリー配信や、特許調査なども承っております。是非お気軽にお問合せ下さい。
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